去る7月10日（月）、西5みらい支部主催の見学研修会「帷子川分水路 施設見学」が開催された。当日の参加者は19名。相鉄線「西谷」駅に集合した一行は、まずは神奈川県県土整備局の担当者にお話を伺うため、一路「帷子川分水路分流堰」へ。
かつて、幾度となく浸水被害に見舞われていた帷子川流域。この被害を食い止めるために平成9年に完成したのが帷子川分水路だという。この完成によって、台風や豪雨のたびに浸水被害が発生していた天王町地区や横浜駅周辺など、中心市街地の治水安全度が大幅に向上した。
この分水路は、国道16号にある「下白根橋」下流からトンネルで横浜駅西口付近の旧派新田間川に接続。最終的には横浜港へ放流される。降水時の流量配分は、510㎥/秒を帷子川分水路へ350㎥/秒、帷子川へ160㎥/秒となっており、約70％が分水路へ流れていくことになる。トンネル区間は5,320m、新規開削区間は210mで、河川の2,030mを含めて事業区間は7,560mに及び、その大きさは、幅11.2m、高さ9mと新幹線のトンネルよりも大きい。水路トンネルとしては、国内線最大級のサイズを誇っているそうだ。
ひと通り説明を受けたあとは担当者誘導のもと、分水路内を見学。一歩足を踏み入れると一気に気温が下がり、クーラーがきいた部屋にいるかのような気分になった。
施設見学後は、懇親会会場へ移動。乾いた喉を潤しながら、見学研修会の感想を話したり、仕事について相互理解を深めたりなど、有意義な時間を過ごすことができた。
広報委員 （株）アドヤン 橋本岳子
