大規模地震が起きた時に備え、室内では必ず底のしっかりとしたスリッパを履くよう心掛け、玄関では素早くに靴が履けるようにしましょう。畳の上での生活の場合も、スニーカーのような類の靴を用意して、大きな揺れがあった場合にはすぐ手に出来る場所に置き、それを履いて避難して下さい。
東日本大震災の時には、地震と同時に窓ガラスが割れ、食器棚が倒れ、大量のガラスが飛散し、そのため厚手の靴下や足袋を履いていても、割れたガラスの破片が足裏に突き刺さり、そのため多くの人がスムーズに足運びが出来なかったという事例があります。
そして、直後に流れ込んできた大津波に巻き込まれ、尊い生命が多数失われました。
そのためには、決して高度な技術や知識からだけではなく、さりげなく注意を払うという努力を日常生活のなかで習慣として身に付けていくことが大切です。
防災の基本は、この欄で何度も述べさせていただきましたが、「自分の命は自分で守る」「自分たちの家族の命も自分たちで守る」ことです。
さあ、今から始めましょう。
広報委員・NPO法人日本防災環境 山田一廣