前号ではハザード・マップを手に入れたら、一度それを持参して避難場所などへ実際に歩いてみることをお勧めしましたが、
今回はその内容を具体的に紹介させていただきます。
まず、避難する場所には、横浜市の場合主なものとして「一時(いっとき)避難場所」と「地域防災拠点」のふたつがあります。
前者は大規模地震の強い揺れを感じたら、近くの公園や小中学校の校庭などに急ぎ避難し、身の安全を確保する場所を言います。
後者は、家屋が倒壊や火災に遭い、住むことが出来なくなった場合に避難生活をする場所で、小中学校の体育館などに設けられます。
このふたつの場所を確認することが大事です。ハザード・マップ上から自分たちが住む家からどこがいちばん近いかを知り、そこまで歩いてみて、途中に倒れ易いブロック塀はないか、倒壊したり燃え易いような木造の建物はないかなどと目配りして、迅速、安全に目的地に行けるように事前に下調べをしておくことが、災害時には必ず役に立ちます。
また、大規模地震は昼間に起こるともかぎりませんので、夜間に懐中電灯を手にして家族で歩いてみることもお勧めします。
次の号では、地域防災拠点について紹介します。その体験が災害時には必ず役に立つことと思います。
広報委員・NPO法人日本防災環境 山田一廣