本会・青年部会共催研修事業 経営者研修会
去る1月30日(月)、伊勢山皇大神宮記念館において、お正月記念講演「経営者研修会」が開かれ、会員ら96名が参加した。この研修会は、本会との共催事業として青年部研修委員会(古川昌弘委員長)が企画した、非会員も参加自由の研修会であり、研修委員会が開催した事業の中では最大規模となった。
今回は、横浜総鎮守・伊勢山皇大神宮宮司の阿久津祐司様をお招きし、宮司に学ぶ伊勢山皇大神宮・横浜の歴史と題して「横浜の歴史を知り、横浜の多くの著名な経営者との交流をお持ちの阿久津宮司より、神社運営、横浜に対する思いや経営者としての姿勢を学ぶ」をテーマに開催された。
阿久津宮司の講演会に先立ち、神楽殿において神楽が行われ、厳かな空気の中、雅楽の音色と共に巫女舞を拝見し、今年の横浜中法人会と参加者の益々の発展を祈願した。個人的には初めての経験であり、日本古来の伝統儀式の神々しさを間近で見ることができ、大変に身の引き締まる思いだった。
講師の阿久津宮司
神楽の後、会場を記念館へと移して講演会の開催となった。古川研修委員長のご挨拶のあと、阿久津宮司のご講演が行われ、伊勢山皇大神宮の由緒ある歴史や、過去の失敗談からの現在の在り方など、大変貴重なお話を聞くことができた。
特に驚いたのは、市や民間からの支援を手厚く受けた結果、ホテル経営により利益を追求して経営が悪化、結果として破産をしたという事実、その後、数々の困難を乗り越えて破産から再建し、現在に至る過程の苦労話など、会社の経営に参考となる多くの学びを得ることができた。
そして阿久津宮司の御言葉の中で企業人として心に響いたのは、本業を大切にする、という強いメッセージだった。
利益を追求することで会社の柱となる本業を見失い、軸がぶれることで失敗につながる、当然のようで忘れがちな事を改めて教えられ、会社経営の原点を見つめ直すきっかけを与えられた。