2020.10

2020.10

誰もが安心と活力を実感するまち中区へ住んで良し、働いて良し、訪れて良しを実現する。

横浜市中区長
直井 ユカリ 氏

直井 ユカリ

Profile

昭和59年4月 横浜市役所入庁(企画財政局)。教育委員会事務局勤務、(財)横浜市体育協会派遣、企画局・保土ケ谷区・環境創造局勤務を経て、平成21年4月 水道局中・南地域サービスセンター長、平成23年4月 水道局横浜の水プロモーション課長、平成25年5月 水道局総務課長、平成28年4月 市民局スポーツ振興課長、平成29年4月 市民局スポーツ振興部長。令和2年4月より中区長を務める。滋賀県大津市生まれ。小学校4年生から横浜市に暮らし、現在は東京都大田区在住。趣味は登山、スポーツ、旅行。

4月1日に横浜市中区長に就任されました。それ以前はどのような業務に携わってこられましたか。

区長への就任直前は市民局のスポーツ統括室スポーツ振興部に4年間在籍していました。スポーツ統括室には2020東京オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップ2019を担当する部署があり、それ以外のスポーツに関わることをスポーツ振興部で担っていました。思い返してみると、市役所勤務後の初めての異動で教育委員会事務局体育課に配属になってからスポーツに関わることが多かったですね。市役所勤務の半分以上はスポーツとともに歩んできたと言えます。

そのなかでも特に思い出深いものはありますか。

それぞれの仕事に思い入れはあります。スポーツ以外でも、環境創造局での公園管理業務や水道局での水道水のプロモーションなどがすぐに思い出されます。ただ、ひとつあげるとしたら日韓共催の2002FIFAワールドカップですね。日本に誘致するタイミングで関わって、一度その部署から異動したのですが、開催の段階でまた携わったという、誘致段階と大会開催の双方に関わった点でとても印象深いですね。

2002FIFAワールドカップではどのような業務を担当されたのですか。

私は主に市民ボランティアに関わる業務を担当しました。当時大勢集まっていただいたボランティアの皆さんと、大会の成功へ向けて、様々な取り組みをしたことが素晴らしい経験でした。横浜市を想う、熱意ある市民の皆さんと活動したことが私の一番の財産になっています。またこのとき集まったボランティアの皆さんはその後新しい団体を立ち上げて、ボランティア活動を継続しています。私自身今でもつながりをもっています。

大会中の「こぼれ話」などはありますか。

「こぼれ話」と言えるかわかりませんが、2002FIFAワールドカップは仕事として緊張感をもって取り組んでいましたから、実際にスタジアムで試合観戦をしたわけでもなく、みんなで盛り上がって「楽しむ」という感覚ではありませんでした。そのため、次にこういった大きな国際大会があったときは必ず観戦にいきたいと思うようになっていました。実現したのは昨年のラグビーワールドカップ2019。直接の担当ではありませんでしたから、プライベートで試合を観戦に行くことができ、思いを遂げました(笑)。

さて改めて、区長に就任された中区へはどのような印象をお持ちでしたか。

私は保土ケ谷区役所で一度勤務経験がある以外は関内周辺勤務でしたので、関内をはじめ元町や中華街といった場所には馴染みがあります。ただ、いざ中区役所にきて見直してみると、私の知らなかった中区がたくさんあることを感じています。新型コロナウイルス感染症の影響で、区内でもさまざまな伝統行事やイベントが相次いで中止、延期となり、私も参加させていただく機会を逸しております。それでも何人かの町内会長さんとお話させていただき、町それぞれに昔から育まれ継承されてきた文化があり、歴史があり、観光地ではない中区の顔があることを改めて知りました。今は状況とタイミングを見ながら、区内の色々な場所に足を運んでいます。

区長としてどのような目標をもっていますか。

今後取り組んでいくべき大切な事業をとりまとめた「令和2年度中区運営方針」では「誰もが安心と活力を実感するまち中区~住んで良し、働いて良し、訪れて良し~」を基本目標に掲げました。今は新型コロナウイルス感染症対策に注力し、区民の皆さまの命と暮らしを守っていくことを最重要課題としています。また現在「中区地域福祉保健計画 中なかいいネ!」などをはじめ小さなお子さまから高齢者まで、支え合うまちづくりを推進し、中区という地域の活性化を図っていきたいと考えています。以前にまして外国の方も増えていますが国籍、障がいの有無にかかわらず住んでいる皆さんがお互いを尊重し理解し合える関係をつくりたい。そのためにはスポーツを活用していくのも良いですね。

先ほどから話に出ている新型コロナウイルス感染症対策についてはいかがですか。

まず区庁舎のなかでは接客カウンターにビニールシートを下げ、アクリル板を設置して飛沫感染の対策をとっています。緊急事態宣言が出されたときは、可能なかぎり職員も交代勤務をしましたが、その後、定額給付金申請、マイナンバー登録など公共サービスへの需要が増してきた状況では交代勤務ではなくフルメンバーで対応させていただきました。そのなかで3密を避ける必要がありますが、正直なところ、区庁舎にはそれほどスペースにゆとりがないのですが、待ち時間を減らすためにも踊り場を使ったり、会議室を待ち合いスペースにしたり、工夫しています。最近は生活支援関係のご相談も急増している状況にあり、ご不便や不安をなるべく早く解消できるように、側面的な支援をきっちりと行っていきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症がなかなか収束しない状況でどのようなことをお考えですか。

異動にあたっては新型コロナウイルスの感染が拡大していた只中でしたが、現在も引き続き感染拡大防止が第一となっています。新型コロナウイルスの感染が収束しないと街を元気にしていくこともできないのですが、経済活動も落ち込んでおり、その立て直しも重要です。住民、事業者、観光客の皆さますべてに目を向けた対策を講じていく必要があると考えています。区役所として横浜市の支援情報などを隅々に届くように発信していくことをはじめ、地域を元気にしていく活動に、職員が一丸となって取り組んでいきたいと思っています。

来年に延期された2020東京オリンピック・バラリンピックについての対応は進んでいますか。

周辺に交通規制がかかると思いますので、区の役割としては、在住者や事業者の皆さまにもご迷惑をおかけするなかで調整していくことが求められると思います。また競技会場として使用されることで、地域内に賑わいがくるので、それを活かした活性化、盛り上がりというものをつくっていきたいですね。現在は粛々と準備を進めています。

最後に横浜中法人会の会員へのメッセージをお願いします。

行政は市民の皆さまの税金で成り立っておりますから、健全な納税者の団体である横浜中法人会の皆さまには日頃から感謝しております。横浜を代表する街の主役は住民の皆さまであり、事業者の皆さまです。区役所としても、より住みやすい街づくり、さらなる街の発展を目指してまいりますので、事業者の皆さまのご要望やご意見などございましたらぜひお寄せいただければと思います。

横浜市中区役所区長室にて(7月30日取材)
インタビュアー広報委員 福井

2020.08

教育観の根本にあるのは「人の温もり」を伝えられる、弱者に対する思いやり。
直井 ユカリ

学校法人聖マリア学園 理事長
聖光学院中学校・高等学校 校長
工藤 誠一 氏

2020.11

コロナ禍でも、オンライン出展や越境ECなどを活用してビジネスチャンスを提供しています。
直井 ユカリ

ジェトロ横浜所長
栗田 かおる 氏

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