2024.03

2024.03

元町にお客さまを呼び、周辺エリアと一体となって 街の魅力アップに取り組んでいく。

協同組合元町エスエス会 理事長










宝田 博士 氏

宝田  博士

Profile

1973年、横浜市中区生まれ。元街小学校、港中学、横浜高校からカリフォルニアへ留学。1998年合資会社宝田商店入社。2009年横浜開港祭実行委員長。2011年横浜青年会議所理事長。2021年協同組合元町エスエス会理事長。2021年合資会社宝田商店代表社員。2024年ハマフェスY165実行委員長。現在に至る

まず元町エスエス会のプロフィールをご紹介ください。

元町エスエス会を語るには、元町ショッピングストリートの歴史をたどっていくわけですが、それは1859年(安政6年)の横浜開港当時にさかのぼります。
明治時代に山手の居留地の外国人の往来が増え、外国人を対象に花屋、洋服屋、帽子屋、西洋家具屋といった商売を始める人が増えていき、エキゾチックな街を形成していきました。1945年(昭和20年)、太平洋戦争における横浜大空襲で焦土と化しましたが、終戦後に進駐軍が押し寄せ、その家族も訪れるようになり賑わいを取り戻すようになります。そして、元町ショッピングストリートの復興と進駐軍との折衝を行うために1947年に発足したのが元町ショッピング・ストリート・アソシエーションで、頭文字をとって「元町SS(エスエス)会」と名付けられました。
当初は任意団体でしたが、1952年に協同組合元町SS会と名称変更、登記し現在に至ります。

長い歴史をもつ元町は「ハマトラ」ファッションや「チャーミングセール」をはじめ、全国有数の商店街として知られていますが元町エスエス会としてはどのような活動を行っているのですか。

元町エスエス会は現在のオーナー世代から次世代を担っていく若い人たちを会員に、元町の魅力を創造し発信しています。たとえば舗車道や街並整備をはじめ歩いて楽しい街、ホスピタリティのある街づくりのためにさまざまな取り組みを実施してきました。また年間通しての各種イベントなども企画、実行しています。

理事長への就任はコロナ禍の2021年でした。

はいそうです。前年まで副理事長を務めておりまして、総会で16代目の理事長に任命されました。
理事長を拝命するのは横浜青年会議所以来で、当時は2011年の東日本大震災への支援、そして横浜JCの60周年でもあり、組織をけん引するトップの重責を思い出しました。
ともあれ、当初はコロナ禍の真最中でやれることは限られていましたが、会員店に助成金をはじめとした有益な情報提供などを丁寧に行いました。ただ元町全体としても各店が時短や営業日を減らしたり、イベントを中止にしたり厳しい状況が続きましたね。

1期2年の任期を終え、2期目に入っていますが令和5年を振り返るとどのような感じですか。

2023年度はとにかく「コロナ禍前の状態に戻す」ということを前提に動きました。
最初は2023年の年明けに行った賀詞交換会でしたが、200人以内で開催する予定が250人の参加者がありました。それで商店街の多くの方から「あれで、以前と同じようにできるとわかった」「日常を取り戻していく良いきっかけになった」と言ってもらえて、そこからコロナの影響を気にせずにイベントなども進めてくることができました。元々は2022年からイベントは再開するようになって、まず3月に恒例の「セントパトリックデー・パレード横浜元町」のイベントを打ち上げて、その後、5月の「元町安全・安心パレード」では出川哲朗さんを1日消防署長に迎えて従来のやり方に戻しました。ですから2022年に試しでやった1年間の流れを2023年に完全に元に戻したという感じになります。
「元町ハロウィン」でもお子さんに風船やお菓子配りで触れ合う機会も復活しています。

コロナ禍が収束し、元町にも賑わいが戻ってきましたか。

イベントは再開しましたが、この2年間、元町本来の賑わいが戻ったかというとまだそういう感じはなかったです。国内の移動が緩和されて観光業も復活しつつあったなかで元町にもある程度、人の流れはありましたが購買につながっていくような動きは弱かったですね。
また9月のチャーミングセールは連日気温が35度超えで冬物が売れるような状況ではありませんでした。12月のチャーミングセールでようやくお客さまも増えて以前の賑わいに近いレベルまで戻ったような状況です。

理事長としてどのようなことを考え、また街の活性化のためにどのようなことに取り組んできたのでしょうか。

賑わいの戻りとは別に、元町の認知度に対する危機感があります。
以前、大学生たちと話をしていたら、「元町・中華街」という駅名のせいか、元町という地名のなかに中華街があると思っている人がずいぶん多く、中華街には行くけれど元町自体は知らないことに驚いたことがあります。またお店で接客をしていたときに「横浜には何回も来ているけれどこういう商店街があることは知らなかった」とおっしゃる方もいました。
特に若い世代の認知度はひと昔前ほど高くないと感じているので、元町独自ものを積極的に発信していく必要があると思っています。たとえばトヨタ車が当選するキャンペーンとか、プレミアム付電子商品券とか非常に好評いただいていて、商品券は即日完売するような人気がありますから、こうしたものを消費喚起の起爆剤として継続活用していくことも考えています。

地元の連携といったことにも取り組んでいますね。

以前からそうなんですが理事長になって特に意識しているのは周辺エリアとの回遊性です。
横浜や中華街には何度も来ているけれど、元町は知りませんでした、というのではちょっと寂しい。
山下公園通り会、中華街、元町SS会からなる「YMC協議会」という組織があって、ここでの連携も一つの方策だと考えています。たとえば元町のクリスマス抽選会の商品に、中華街の食事券や山下公園のホテル宿泊券、マリンタワー利用券、横浜港のクルージング券などを取り入れることで回遊性がずっと高まっていくと思います。また2023年11月にはパシフィコ横浜と「包括連携協定」を締結しました。
国際会議などで来日される外国人の方に元町でショッピングしていただくために、元町が免税ストリートになるべく免税店強化を進めていきます。

今年は理事長として4年目を迎えますが今後の抱負をお願いします。

今までお話してきたことをまとめて一言でいえば、元町エスエス会は「元町にお客さまを呼ぶ」ことが最大のテーになりますので、この点についてどう取り組んでいくか手法を考え組み立て、実行していきたいと思います。コロナが収束し、横浜の観光客も増えて元町を初めて訪れるお客さまがいます。
またインバウンドで世界各国のお客さまも増えてくるでしょう。
そしてさらに昔からの元町ファンも多くいらっしゃいます。元町エスエス会としては、この3つの層のお客さまへのアプローチにそれぞれ目標を立てながら話を進めています。内部からも新しい提案や意見ももらっており、みんなで盛り上げていきたい。また今までの元町にはなかった面白いことにもぜひチャレンジしたいと思っているんです。

協同組合元町エスエス会にて(12月27日取材)





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世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」から 新たな価値を発信していきます。
宝田  博士

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