2024.02

2024.02

世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」から 新たな価値を発信していきます。

株式会社Kアリーナマネジメント 代表取締役社長






田村 剛 氏

田村   剛

Profile

●1984年〜株式会社リクルート入社。不動産・住宅領域(現SUUMO)にて部長、事業部長を歴任。ブライダル領域(ゼクシィ)のカンパニー長を歴任。2004年〜中国上海にリクルート初となる事業会社を設立し、董事長兼総経理として約2年間駐在。帰国後、新規事業の立ち上げを経て同社を退職。2010年〜株式会社LIFULL(東証一部)に執行役員として入社。海外担当執行役員として中国、台湾、タイ、インドネシアで不動産ポータルサイトへの出資および現地法人の設立を推進。その後、LIFULL HOME’S副本部長として業績拡大に貢献。2017年〜国土交通省から「全国版空き家・空き地バンク」の開発・運用の委託事業者として選任される。1年で540自治体が参画する「FIFULL HOME’S空き家バンク」を立ち上げる。2019年4月茨城県境町参与として“まちづくり”に携わる。2020年2月株式会社ケン・コーポレーションに常務執行役員として入社。2021年同社常務取締役に就任(現在)。2022年5月株式会社Kアリーナマネジメント代表取締役社長に就任(現在)。

2023年9月にみなとみらい21エリアに世界最大級の音楽特化型アリーナ「Kアリーナ横浜」が誕生しました。まずその経緯を紹介ください。

当社はケン・コーポレーションのグループ企業ですが、横浜との関わりから申し上げますと、以前みなとみらいにボールパークをつくるという計画のなかでお声がけいただき、球場に隣接したホテル建設を検討するプロジェクトに加わらせていただきました。
それが最初のご縁です。
その後、この計画は断念することになったのですが、改めて横浜市が観光エンターテイメント施設をつくる公募をすることになりました。最初は畑違いかなとも思ったのですが、当グループは渋谷でライブハウスを運営しており、音楽業界の仕事に少しは関わっていました。また業界ではコロナ以前までリアルなライブ市場が右肩上がりの状態が続き、各方面からライブができる会場が不足しているという声をよく聞いていました。そこで市場調査をし、グループ会社が経営するホテルなどと組み合せることで公募条件にあったプランニングができるという判断から応募させていただきました。それが2017年です。

落札されて実際に計画がスタートされた後、コロナ禍となったわけですが、その影響はありましたか。

竣工まで約6年かかる予定でしたから、コロナ禍というのはまさに建設中で、それほど大きな影響はありませんでした。感染症というのも延々と続くものではなく過去の例を見ても2〜3年で収束するだろうという予測もありましたから、竣工時期には収まっているのではないかと考えていました。
実際に今年に入ってコロナが2類から5類へ移行し、タイミング的には恵まれたかたちになったと思っています。

2万人収容のアリーナということで、集客数が日本一になるらしいですね。

音楽ライブという意味での集客数はたぶん日本で一番になると思います。たとえば年間で150公演行い、順調に予約が入れば300万人は超えてきます。首都圏で2万人超えクラスの会場というのは東京ドームやさいたまスーパーアリーナなど限られています。
またこうした施設はスポーツや音楽ライブ以外のイベントも入れていますから、Kアリーナは音楽に特化して需要を吸収していけるのではないかと思っています。ただ当社としても初めての事業であり手探りで進めてきた部分も少なからずありました。

具体的な規模感を教えてください。

Kアリーナは2023年9月29日に開業しまして、延床面積は5万3853㎡、高さは地上9階約45m、客席はアリーナ席に加えスタンドは3層にわかれていて総席数2万33席を設けています。
全席がステージ正面を向いた扇形になっていて、迫力あるパフォーマンスを真正面から真っすぐに受け止めることができます。会場内にはハイスペックスピーカーを約200カ所に設置していて、どの席でもばらつきなく均等に迫力ある音を楽しんでいただけます。また全席、高級感のあるファブリックシートを導入したことで長時間でも快適に過ごしていただけるほか、408席の大空間ラウンジ(Lounge5)や120席のバーラウンジ(Arena Bar7)も併設され、ご契約者専用のVIPBOXやバルコニーシートなども設けています。防音対策もしっかり行っており、ホワイエにいても会場内の音はほとんど聞こえません。
周辺の方にも応援していただける会場を目指したいです。さらに言うとこのKアリーナはミュージックテラスという新しい街区のなかに位置しており、Kアリーナのほかグループ会社が運営するヒルトン横浜、Kタワー横浜の3棟が一体となって構成されています。

こけら落とし公演は大盛況だったとうかがっています。

横浜出身のアーティストゆずさんに3日間にわたりこけらおとし公演を開催していただきました。
全国ツアーの一環ではなくあくまでもこけら落とし公演のためであり、非常に気合いが入っていたと聞きました。また当社は直接関係していませんが、日産自動車さんとのタイアップや横浜市さんが推進している街のにぎわいづくりにおいてもゆずさん一色の状況がつくられました。アーティストの公演が街全体に広がって、Kアリーナを核にした新しい街のにぎわいというものが提示されたのではないかと思っています。

近隣の音楽施設を考えると今後そういった在り方が増えていきそうです。

そうですね、横浜市さんもみなとみらい21エリアを音楽があふれる街として発信していく「ミュージックポートヨコハマ」というコンセプトを掲げてにぎわい作りを展開しています。ご存知のようにこのウォータフロントにパシフィコ横浜さん、ぴあアリーナMMさん、KTZeppYokohamaさん、ビルボードライブ横浜さんなど音楽に関連する施設が集積しています。
海外の方に聞いてもこれだけの集積しているエリアはほとんどないようで、各施設が連携した「音楽の街」としての存在は、グローバルな視点から見ても大いにアピールしていける材料になるのではないでしょうか。全国的に、さらには海外の音楽ファンからの関心も集めることで、周辺施設を含めての年間利用者は数百万人増える試算もあり、地域活性化も含めてこれからがとても楽しみですね。

開業から1カ月と少し(取材時2023年11月)ですが、どのような印象というか、運営の手応えを感じていますか。またメッセージなどありましたらお願いします。

こうした事業は初めてであり、当社はKアリーナを主催者にお貸しするという事業なのでコンサート制作、運営などは行っていませんが、Kアリーナに2万人が集まってくる迫力は凄い、というのが実感としてあります。私も想像はしていましたが、目の当たりにすると実に壮観でした。
公演当日はアーティストの方を中心に一種のコミュニティがつくられると思うんですね。みんなが一つの空間で同じ時間を過ごして盛り上がるわけですが、私個人の感想としては、ある種街のお祭りのような連帯感、高揚感があると思います。
技術革新においてオンラインやバーチャルでもいろいろなコンテンツが楽しめるようになっていますが、同じ場所、同じ空間、同じ空気を吸うなかで一つになって盛り上がるのは人間の本質のようなところがあるのではないでしょうか。そういうパワーはスゴイし、求められていると思いますし、手応えを感じています。これからもいろいろなアーティストの公演予定が入っていて、2024年の週末はほぼ埋まっています。
お客さまのなかにはリピートされる方も増えると思いますが、まだ来られていない方も多くいらっしゃると思います。ぜひ一度足を運んでいただき、音楽で盛り上がりましょう。

(株)Kアリーナマネジメントにて
(11月6日取材)


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