2026.07

2026.07

横浜という街にはまだまだ可能性があります、 地元企業の皆さまと、ぜひ協業していきたいです。

株式会社ルミネ ルミネ横浜 店長












伊藤 純子 氏

伊藤 純子

Profile

1992年4月株式会社ルミネ入社 ルミネ横浜店営業部。2000年3月本社業態開発室(現業態マネジメント部)。2009年3月業態マネジメント部長。2013年6月ルミネ横浜店副店長兼営業部長。2016年2月株式会社ルミネアソシエーツ取締役直営事業部長。2022年6月ニュウマン新宿店長。2025年6月ルミネ横浜店長。

ルミネ横浜という商業施設は横浜市民にとって馴染み深い施設ですが、開業はいつになりますか。

「横浜ルミネ」として横浜駅に登場したのが1980年になります。当初は駅ビルごとに独立した会社が運営しており、1991年に新宿、大宮、北千住、横浜の運営会社が合併して「株式会社ルミネ」が誕生しました。現在、商業施設としてはルミネ13館、ニュウマン3館を運営しています。


伊藤店長はこれまでルミネ一筋にキャリアを積んでこられたのですか。

はい、私は横浜ルミネ時代に入社して8年間勤め、その後本社で店舗開発の仕事に2013年まで携わり、再び横浜に戻って営業部長兼副店長を務め、ニュウマン新宿の店長などを経て、2025年6月にルミネ横浜に店長として着任しました。神奈川出身の私にとって横浜はホームという感覚なので非常に嬉しかったですね。
入社当初、東口にはスカイビルさんもまだできていませんでしたが、開発が進み街が大きくなりました。横浜は地元の人に愛され賑わっているイメージが強かったのですが、今は人流が増え、広域から来街者が増えている感じです。そういうなかで店長を拝命したのは光栄でした。

伊藤店長をはじめ、ルミネでは女性が活躍されているイメージがありますね。

ルミネ横浜では営業部長、開発企画部長、総務部長といった幹部は全員女性です。
社員に女性が多いこともありますが、そういう環境を整えてきたことも背景としてあると思います。

現在、ルミネの中期経営計画におけるビジョンとして「グローバル」と「サステナブル」を掲げていて、サステナビリティにおいて「PEOPLE」「COMMUNITY&CULTURE」「THE PLANET」という取り組みテーマを設けています。そのなかの「PEOPLE」は文字通り人に関わる話で、社員を大切にし心地よい環境をつくっていこうという方向性のもと、女性の活躍推進や多様性の組み入れ、より良い働き方を整備しています。
働き方としては両立者の活躍支援に注力し、妊娠、育児、介護、不妊治療などとの両立のために4パターンから選べる時短勤務制度やテレワークなどを導入しています。また女性リーダーの育成にも積極的に取り組んでいますので、そういう成果が出ているのでは、と思います。

「COMMUNITY&CULTURE」ではどのようなことに取り組んでいるのですか。

ルミネが地域のコミュニティ拠点、文化発信基地になっていくことを目指すもので、たとえば農家と畑を結びながら、食の出会いと学びの機会をつくっていく、ルミネの農業プロジェクト「ルミネアグリプロジェクト」では、新宿駅で毎月マルシェを開催しています。長野県案曇野市や茨城県鉾田市、秋田県秋田市、福岡県糸島市など全国各地の地域や生産者と生活者をつなぐため、マルシェや館内レストランと連動したメニューフェアなどの取り組みを実施しています。

ルミネ横浜で独自に展開しているものはありますか。

はい、様々な施設が誕生して来街者が増えているなかで地域との連携を大切に考えています。
たとえば以前からの取り組みではありますが、近隣の商業施設と共同してイベントを開催したり、Kアリーナ横浜さんで公演を行うアーチストさんにからめて一緒にコラボしたり、そういったかたちで横浜を盛り上げていこうと思っています。
かつてルミネ横浜は、横浜駅から街に出てまた横浜駅に帰ってくるなかでの「起点」という立ち位置でしたが、今は「つながり」のなかにいると思っていて、みなとみらい21で楽しんできた方にルミネ横浜でも楽しんでいただくといったように、同じ動線上にあることを意識して、ルミネ横浜での楽しみを提案、提供していきたいと思っています。

「THE PLANET」についてもご紹介ください。

100年先の豊かな未来のための取り組みで、たとえばJR東日本グループとして2050年度にCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボン・チャレンジ2050」の実現に向けて省エネ促進、クリーンエネルギーの導入を進めています。
また使用する資源の実績を把握して、排出量の削減、リサイクル促進に努め、食品廃棄物をバイオマス発電や飼料保へ再利用することをはじめ、プラスチックや一般廃棄物のリサイクル率を高める取り組みが進められています。ルミネ横浜では、バイオマス発電と太陽光発電によるオフサイト型コーポレートPPAを導入し、使用電力を実質100%クリーンエネルギー化しています。

ルミネ横浜の店長就任から1年経ち、これからどのような施設を目指していこうと考えていますか。

実は昨年、着任してからお客さまが「ルミネ横浜に何を期待するか、求めているか」というインタビューを実施しました。色々な層のお客さまがいらっしゃるので、答えは一つではないのですが「親しみのある包容力ある館」というイメージがありました。私としてはこれから2・3年のレンジのなかで新しいときめき、ワクワクする時間、体験を届けたいと思っています。百貨店さんであれば催事用のスペースをもっていますが、私たちは可変性のあるスペースを確保して、そこからこれまでのルミネらしさに囚われずに、面白いこと、新しいことにチャレンジしたいですね。お客さまが「えっ!」と驚くようなことにもぜひ取り組みたいです。

ルミネ横浜のお客さまの中心層は20代、30代になるのでしょうか。

そうですね。ルミネ横浜は2025年度、おかげさまで創業以来、過去最高の売上高を記録しました。物価が高くなっている側面もありますが、それでもご来館客数が増えなければ達成できるものではありません。私たちはルミネカードというハウスカードをもっていますが、新規入会のお客さまも多く、20代、30代が半数以上を占めています。ですから、新しい客層を取り込みながら、喜んでいただける施策を展開していこうという考えはあります。

20代、30代のマーケティングは特に難しいと思われますが、どのような戦略があるのですか。

一つには、ショップの入れ替えがあった場合、ネットやSNSで話題のショップを取り入れることがあります。
あと商業施設ではシーズン終りにバーゲンをやるのが恒例ですが、実はセールという販売の仕方にお客さまが辟易している部分もあります。そこでルミネでは1年前から「エシカーニバル」という展開を始めています。これは「エシカル」と「カーニバル」の造語で、セールで値引きするだけの訴求ではなく、「季節を楽しみ尽くす」「季産季消」を提案しているものです。お得な商品ももちろんありますが、サステナブルにこだわった商品、環境を意識した行動を呼びかけるといったアプローチで好評を得ています。また今年1月にはインフルエンサーを集めて彼女たちに私服などを持ち寄ってもらいフリーマーケットを開催し、こちらも非常に好評でした。
他館では使用期限が迫っていたり、外装に汚れやキズがあるコスメやアウトレット品をお安く売るという企画などもあります。エシカーニバルにしても、お客さまは心のどこかで、地球に優しいことをしたいとか、温暖化を止めるために何かできることをしたい、といった意識が高くなっており、それを楽しくやってもらうための施策ですが、若い方に刺さっている実感があります。

当会の中区、西区の約2300社の会員へメッセージをお願いします。

横浜という街の可能性をまだまだ感じていますので、色々な企業さまと協業、連携して新しいことに取り組みたいと思っています。先日もある学校法人さんからインターンシップのご相談をいただいたりしていますが、様々な面で連携の可能性があると思っていますので、お気軽にお声がけしていただけると嬉しいです。

株式会社ルミネ ルミネ横浜にて(4月28日取材)




インタビュアー福井

2026.06

一つの「賞」が、子どもたちの未来を変える。 企業とともに広げる、かながわ発の未来づくり。
伊藤 純子

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