2025.01

2025.01

青少年が人のつながりのなかで成長できるように、 体験の機会や場づくりに取り組んでいます。

公益財団法人よこはまユース 代表理事




大向 哲夫 氏

大向  哲夫

Profile

2002(H14)年 横浜ボランティア協会 財務副委員長、2008(H20)年 横浜市青少年育成協会 ボランティア育成基金委員長。2010(H22)年 横浜市青少年育成協会 濱っ子寄席実行委員長。2011(H23)年 よこはまユース 理事。2016(H28)年 よこはまユース 代表理事。株式会社大向 代表取締役。一般社団法人日本写真作家協会 会長。神奈川読売写真クラブ会長

よこはまユースについて紹介してください。

よこはまユースのはじまりは1974年に設立された社団法人横浜ボランティア協会です。青少年のボランティア活動の推進、ボランティア育成基金の設置などに取り組み、青少年の社会参加、その指導のための人材育成などにも力を注いできました。その後2005年に横浜市青少年科学普及協会との統合で財団法人横浜市青少年育成協会が設立し、2011年に公益財団法人よこはまユースとして新たな一歩を踏み出しました。私は38年前に横浜青年会議所からの出向というかたちで横浜ボランティア協会に入り、現在まで活動に関わり、9年前に代表理事に就任しました。
現在の事業としては青少年施設を拠点とした青少年の体験事業や青少年育成活動支援や自立支援をはじめとする社会的な課題への対応、学校や地域、企業、関係団体などと連携した取り組みを行なっています。

青少年への支援とは具体的にどのようなことでしょうか。

たとえば青少年の交流、活動を支援する場として機能している「さくらリビング」はダンスや演劇の練習のスペースとして利用できたり、一人でのんびり過ごしたりすることもでき、勉強する場所として活用することもできます。またボランティアや体験活動の拠点としても機能しています。「横浜市野島青少年研修センター」では自然とふれあう体験学習の機会提供などを行なっています。「横浜市青少年育成センター」では青少年活動に関わる団体の支援や人材育成を行なっています。小学生の放課後の居場所である「放課後キッズクラブ」の運営は私たちの大きな事業として取り組んでいるものです。
こうした活動は横浜市の指定管理者あるいは受託事業者として運営しているものですが、長年取り組んできた私たちだからもっているノウハウ、人材、ネットワークなどが活かされています。


代表理事に就任されてこの9年間で変わったことはありますか。

これまでの事業を継承していますから大きく変わりませんが、組織体制の強化は図ってきました。
私が就任した当時、法人の方向性として「つなぐ」ということをテーマに掲げていこうと呼びかけました。青少年が周囲の人から見守られて、人と人のつながりのなかで成長できるように、青少年活動を推進し、そのための体験の機会や場づくりに取り組む。そういう方向性の明確化と人材育成には特に力を入れてきました。職員ともかなりマンツーマンで対話を繰り返して、そういう考え方が浸透してきたと思います。活性化も図れてきたし、事業も拡大してきました。
今、約100人の常勤職員と約600人の非常勤職員がいますが、皆が同じ方向を向いて仕事ができる組織になってきたと思います。

38年間、青少年育成やボランティア活動に携わり続けてきている情熱はどこからくるのでしょうか。

やはりそれも人とのつながりだと思っています。たとえば青少年施設を利用していた小学生が大人になってあるとき事務所を訪ねてきてくれたことがあります。そういう立派な社会人になった姿を見て、「あのときは楽しかったです」という言葉を聞けば、感動しますよ。またNPO法人等と連携して高校で「ようこそカフェ」という、高校生の交流や相談の場をつくりました。
大学生や社会人ボランティアが常駐して、一人でもグループでも参加できる。これがすごく好評で高校生活に良い影響を与えているという声を聞けば「やって良かった」と思います。私たちの取り組みがもちろんすべてではないけれど、人間が成長していく過程で少しでも役立っているとしたら、こんなに素晴らしいことはないと思うんですよ。
子どもたちの喜ぶ顔や成長した姿を見ることができるのはこのうえなく嬉しいことです。それが長くこの活動を続けている価値というか、モチベーションを維持できる理由ですね。

今や恒例行事になっている「爆笑!濱っ子寄席」もずっと長く主催されてきましたね。

はい。今横浜中法人会さんと共同主催でやらせていただいていますが、これは横浜ボランティア協会の頃から続いている、青少年育成のための寄附金事業です。今年で63回目ですが1年に2回開催したこともあり、実際には50年くらい続いてきた取り組みで、伝統行事といえるものです。
私が記憶しているのは六代目古今亭志ん馬師匠がこのボランティア事業にとても力を入れてくださって、素晴らしい演者を連れてきてくださった。出演される方は錚々たる方ばかりでした。
それを継いでいただいた古今亭八朝師匠が世話役を下りられたときに「これはほうっておけない」と引き受けてくれたのが柳家権太楼師匠です。奥さまとともに事業の趣旨を理解してくださって、毎年出演者も全部手配していただいています。今年も自ら出演もなさっています。
主催者側としては嬉しいし、これはこれからも続けていかなければならないと思っています。また続けたいと思うのは、この事業が市民の皆さまに対するサービスだと思って大切にしてきたからです。

私が実行委員長のときに「お腹を抱えて笑ってもらおう」と新たに「爆笑!濱っ子寄席」と銘打ちました。毎年素晴らしい出演者が揃いますし、だいぶリーズナブルに鑑賞できるので、皆さん楽しみにしてくださっているんです。事業としても続けたいし、師匠たちの気持ちも大切にしたい、市民サービスとしても継続していきたいと思います。

今後の抱負についてお願いします。

現在は法人として事業が多岐に渡り、職員の手が足りないような状態になっていますから、多少整理をしていく必要があると思っています。ただ私たちが行なってきたことは間違いのないことで、たくさんの市民の皆さまからご援助、ご協力をいただいて成り立ってきたものです。そういう方々の気持ちを大切にしながら、公益財団としてのよこはまユースが横浜市のなかでどういう役割を果たしていくかというと、やはり「つなぐ」ということだと思います。

小学生、中学生、高校生、大学生をつなぐことも役目、若者たちと大人をつなぎ、大人と社会をつなぐ。すべてのルートをつないでいく役目を果たしたいですね。できることがあればそこに良い橋をつくってつないで社会のために役立ちたい。そのために私たち自身も胡座をかかずに努力する。研鑽に努め人間的にも高めていかないといけないと思っています。
やはり市民の皆さまが喜んでもらえるような、山椒は小粒でもぴりりと辛いじゃないけれども、小さな組織だけれど気の利いた活動を続けていくことが、私にとって生き甲斐でもあります。

公益財団法人よこはまユースにて
 (10月29日取材)




インタビュアー福井

2024.12

「開かれた街」として周辺地域、施設と 連携しながら横浜を盛り上げていきたい。
大向  哲夫

横浜中華街発展会協同組合 理事長




進藤 さわと 氏

2025.02

60歳のときより70歳の花緑がいいね、 そんなふうに言われる落語家になりたいですね。
大向  哲夫

落語家




柳家 花緑 氏

  • 株式会社キタムラ
  • 株式会社江戸清
  • 株式会社崎陽軒
  • 横浜中法人会 インターネット・セミナー
  • e-Tax 国税電子申告・納税システム
  • 公益財団法人 全国法人会総連合 企業の税務コンプライアンス向上のための自主点検チェックシート・ガイドブック
  • 公益財団法人 全国法人会総連合 新型コロナウイルスに関する対策
  • 国税庁からのお知らせ
  • J-Net21
  • 公益財団法人 全国法人会総連合
  • 国税庁 年末調整
  • 国税庁 年末調整手続の電子化
  • 定額減税 特設サイト
Top