2025.06

2025.06

神奈川という豊かな市場をフルに活かし ローカルラジオ局ナンバーワンを目指します。

横浜エフエム放送(株) 代表取締役社長






兒玉 智彦 氏

兒玉  智彦

Profile

昭和31年9月23日生まれ。昭和56年3月東海大学文学部広報科卒業。昭和60年6月横浜エフエム放送株式会社入社。平成19年6月同社取締役 営業本部営業1部部長。平成19年7月同社 取締役 営業本部副本部長兼営業部長。平成20年6月同社 常務取締役 放送本部長兼営業本部副本部長。平成24年6月同社 専務取締役 放送本部長兼営業本部副本部長。平成25年6月同社 専務取締役 編成・プロジェクト部門統括。平成26年6月同社 代表取締役副社長 全体統括。令和2年同社 代表取締役社長。令和4年同社 代表取締役社長 営業本部長。現在に至る。

FMヨコハマは今年12月20日開局40周年を迎えますが、開局の経緯について教えてください。


私は開局年の1985年に横浜エフエム放送に入社しました。40年前当時、神奈川で聴くことができるFM局ではNHK FMと東京 FMしかありませんでしたが1県に1局、FM局をつくろうという動きがあり、前社長、藤木会長をはじめとする立ち上げメンバーの尽力で開局したと聞いています。全国には20のFM局がありましたがすべて東京 FMの系列で、独立系の開局はFMヨコハマが第1号でした。

開局後は一大ブームを巻き起こしたとも聞いています。


これは私個人の見方ですが、FMは音の良さが特徴の一つなので、NHK FMではクラシック音楽を多く流している印象がありました。東京 FMは声の良いパーソナリティ中心に番組をつくっているイメージがありました。
一方AM放送は深夜放送も盛んでしたし、音楽のベスト10番組やお笑い系の人も良く出ていて魅力はあったと思いますが、FMとは違った番組構成でしたね。FMヨコハマは「新しいラジオ局をつくる」という気持ちを強くもっていて、そこで打ち出した編成方針がアメリカのFM放送を原点としたものでした。ニューヨークやロサンゼルスで作った番組をよく流し、バイリンガルのDJも積極的に起用し、洋楽中心の番組編成がセンセーショナルで、リスナーに受けたんだと思います。その後、関東エリアの埼玉、千葉、山梨、大阪のFM802などがFMヨコハマをモデルとして開局していきました。

社員時代に印象に残っているのはどんなことでしょうか。



私は編成の部署におりましたが、バブルの頃は営業が追いつかないほどスポンサーがつきました。しかしバブルが弾けた後は、事業環境的に苦しい時期が続きましたね。そこで展開したのがプロモーションです。たとえばFMヨコハマの武器といえば神奈川というロケーションにあります。アメリカ風の西海岸のイメージは神奈川なら湘南だ、ということで夏場は必ず湘南から公開放送を行い、海岸にピーチハウスを建てて協賛を募って、というプロモーションを行いました。
また県内は東名高速道路をはじめ東と西を結ぶ交通網も発展し、物流の要でもあり、多くの観光地も存在することから車という移動手段にラジオ番組をシンクロさせました。これが実態と非常に合っていたことから県下のリスナーに浸透していきました。車とラジオという関係にいち早く注目して番組作りに反映させたのもFMヨコハマらしさで、それは今日まで継続されています。

数々の要職経て2020年に社長に就任されましたが、コロナ禍に見舞われた後、今年で5年目を迎えていますが、この5年を振り返ってください。




当初の3年はスポンサー面をはじめ特に苦しい時期が続きましたが、これはもう仕方のないことですからね。別の面から事業環境の変化をいうと、コロナ禍ではテレワークが定着してラジオの聴取時間が増え、リスナーの近さを感じるようになりました。また「ラジコ」が浸透し定着した5年間であったとも言えると思います。「ラジコ」のユーザーは非常に増えていますが、「ラジコ」では番組を聴いている人数、聴取時間などをリアルタイムで把握できるデータがあります。ほかの局でもそうだと思いますがFMヨコハマでもそのデータを分析し参考にして、番組編成するようになっています。

現在取り組んでいる課題はありますか。




やはり人材の育成ですね。ラジオは人肌のもので、理屈ではなく人が動いて人と話してモノが出来上がっていきますから。特にローカル局はスポンサーとの距離が近い。ナショナルクライアントにもお世話になっていますが、地元のスポンサーはFMヨコハマの番組を聴いているしDJのことも良く知っています。

ローカル局の在り方として、そういう関係性は大切で、さらに地元スポンサーを開拓していきたいです。また今年から「デジタル推進室」を新設して、組織横断的に兼務してもらいプロモーション戦略や、「ラジコ」のデータ活用などに取り組んでしていきます。FMヨコハマのこれからの5年、10年を担っていく、若くて先々を見通せる人員体制をつくることも責務だと思っています。

FMヨコハマというと防災・災害情報を忘れてはいけませんね。



そうですね、開局のときから言い続けていることですからね。藤木会長は、イザというときに聴かれなければラジオではないと、常に言い続け、それは全社員に浸透しています。イザというときは何かと言えば地震です。神奈川は「海あり県」で津波が心配されますから、万一の際は早急かつ正確に情報を発信しています。今神奈川では各エリアごとにコミュニティFMが20局ほど誕生して、「神奈川FMネットワーク」を構成しています。40周年の一つの行事として、各コミュニティFMから同時放送を行う、「神奈川FMサーキット」を展開していきます。そこでまた災害時の情報提供に関する連携体制の強化が図られると思います。

40周年の話が出ましたが、記念行事はほかに何が予定されていますか。

開局記念日の12月20日は横浜BUNTAIで「FMヨコハマ40th Anniversary Live“Coming Up Next”」の開催が決定しています。今の段階でキャスティングはご紹介できないのですが、ご期待ください。
また多くのスポンサーや関係者の方から「40周年をともに盛り上げたい」というお言葉もいただき感謝しています。恒例のパラスポーツのイベントや赤レンガのマラソン、「FMヨコハマキャラバン」で展開する各地の公開放送やライブなどを40周年の冠のもと、例年以上に盛り上げていきますのでお楽しみいただきたいと思います。

今後の抱負、法人会員へのメッセージをお願いします。

FMヨコハマはローカルラジオ局でナンバーワンになりたいという思いがあります。神奈川県は人口が約900万人を超えていて、東京に次ぐ規模です。中心地はもとより県央、県西、湘南、横須賀・三浦とそれぞれ魅力があり市場としての可能性はまだまだありますから、さらなるプロモーションで新たな地元企業、リスナーを開拓します。番組編成にしても各種のイベントにしても、もっともっと新しいチャレンジをしていきたいですね。法人会をはじめとする地元企業の皆さんには、FMヨコハマをプラットフォームとして利用していただきたい、とお伝えしたいです。イベントでの集客率も高いので、そこでのPR効果も期待できると思いますので、ラジオという枠を越えて利用していただく価値があるのではないかと思っています。

横浜エフエム放送(株)にて(3月31日取材)




インタビュアー 福井

2025.05

「明日をひらく都市 横浜」において、 建築設計の専門家集団として貢献していきます。
兒玉  智彦

横浜市建築設計協同組合 理事長





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